椎名誠さんの自伝的エッセイの読む順番①
私がもっとも本を読んでいたのは高校生の時で、今から四半世紀も前の頃。
特に夢中になった作家の1人が椎名誠さんだ。
椎名誠さんは1944年生まれ。千葉県出身。業界紙での編集の仕事をしながら「本の雑誌」を創刊。
1979年に「さらば国分寺書店のオババ」でエッセイストとしてデビューし、その後は小説家、映画監督などとして活躍する。
椎名さんの本は読んだことがなくとも1990年代のCMで、モンゴルのゲル(テント)の中で、「シーナさん、ヤッホ」と椎名さんが呼び掛けられる印象的なCMを覚えている方もいるのではないか。
とにかく椎名さんのエッセイは面白かった。
私は授業中に教科書の間に文庫本を隠して、授業中によく読んでいたのだが、笑いを我慢するのは本当に大変だった。
「昭和軽薄体」と呼ばれるくだけた口調の文体は、読書の習慣のあまりない方にこそ読んでほしい。
そんな椎名さんのエッセイだが、おおよそ3つのジャンルに分けることができる。
まず、ご本人が『自伝的バカ話』と説明する自伝的内容のもの。
次は自伝的なものの副読本とも言えるもので、椎名さんのライフワークの1つである「怪しい探検隊」のシリーズ。
そして、自身の“今”を切り取った「本の雑誌」での連載や週刊文春での連載をまとめたもの。
本というものは、ふと本屋に立ち寄り、そしてふと訪れた本棚の前で『出会う』ことこそが、ワクワクするものだということは、十分承知している。
しかし、私はどうしても説明がしたい。
このブログは私が話したいことを勝手に話していくブログなので、勝手ながら、おせっかいを承知で、椎名誠さんの世界を楽しむために「読む順番」を解説させていただく。
【1】『哀愁の町に霧が降るのだ』
【2】『新橋烏森口青春篇』
【3】『銀座のカラス』
【4】『本の雑誌血風録』
【5】『新宿どかどか団』
【6】『新宿遊牧民』
以上が椎名さんの『自伝的バカ話』を時系列で読んでいく順番。
次回の記事では、1冊ごとに本の紹介したい。