ひつじ男の話

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おすすめ! アングラ劇団③「劇団☆A・P・B-Tokyo」

こんな状況下だからこそ、小劇団を応援したいということで、私が個人的に応援しているアングラ劇団を紹介するコーナー。

 


今回、紹介するのは「劇団☆A・P・B-Tokyo」だ。


主宰・演出家の浅野伸幸さんがジャンルや形式に捕われず、 言葉や文化を越えて楽しめる舞台表現を目指す。 「遊園地的劇空間」を劇団のテーマに抱え飛び出す絵本の如く、飛び出す演劇を、 創り出す演劇集団。(公式HPより)

 

劇団は今年で結成20周年を迎え、私は「中国の不思議な役人」(2018年、高円寺明石スタジオ)、「さらば、映画よ!<スタア篇>」(2019年、日暮里・D倉庫)などを観劇している。

 

世代が違うので、寺山修司の「天井桟敷」の公演を見たことはないのだが、「ああ、これがアングラか」と胸に突き刺さる舞台を見ることができる、ある意味で正統派の寺山修司の演劇の後継劇団であり、正統派のアングラ演劇ではないかと思う。


観劇する時はぜひ、前方の席での観劇をおすすしたい。

 

こういう言い方が正しいのかどうかはわからないが、この劇団の特徴は“客イジリ”。

私はある公演では、なぜかキャベツ1玉をいただいてしまった…。

寺山修司は演者と観客者の垣根をなくし、虚構の世界に観客者を導く演出が特徴といわれている。
観客を巻き込んだ演出は寺山修司の醍醐味でもあり、この“客イジリ”も、寺山芝居ならではの演出なのだろう。

 

 


昨今の状況下、小劇団は大打撃を受けていることは容易に想像できる。

ひとりのファンとして、できることは非常に少ないことはもどかしい。

いずれまた幕をあげられることができるようになった時、また変わらずに劇場に足を運ぶことしかできない。

その時を本当に本当に楽しみにしているということだけを、最後に記したい。

 

 

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