ひつじ男の話

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爆笑問題・太田光VS三谷幸喜 仁義なき実況中継①

いまや東のお笑いの雄ともいえる爆笑問題。その爆笑問題の“頭脳”ともいえる太田光さんが、脚本家で映画監督の三谷幸喜さんを“毛嫌い”しているのをご存じだろうか。

2人は同じ日本大学芸術学部出身で、三谷さんの方が若干、先輩だという。

 

日芸に入学した当時、太田さんは非常に尖っていたそうで、すでに小劇場の世界で活躍していた三谷さんを勝手に敵視した。その感じが30年以上たった今でも続いているという。

そんな2人が、中京圏のローカル番組で太田さんとくりーむしちゅー上田晋也さんとのトーク番組「太田上田」で三谷さんがゲスト出演する形で、直接対決した(この模様はhuluなどでも見ることができる)


以下、歴史に残る対談となった太田さんと三谷さんの直接対決のやり取りを再現していきたい。

 

※この番組では、シークレットゲストが太田さんや上田さんにバレていることが恒例。番組冒頭から、太田さんはチクチクと三谷さんを攻撃する。

【太田】(ゲストが)三谷幸喜ってことはないだろうね。おれとは犬猿の仲だから。番組が呼ぶってことはないと思う。暇なら来るんだろうけど

【上田】お忙しいよ。今、映画公開中なんだから。

【太田】たいして面白くなさそう。

【上田】いやいや、面白いよ!観に行ったけど面白かったよ。

【太田】観に行ったの?よく行ったねえ。


※三谷さんが登場後、太田さんの“口撃”は本格的にスタート。三谷さんが監督を務めた映画「記憶にございません」について、容赦がない。

【太田】ありがちだよね。総理が本当の記憶喪失になっちゃうみたいな。

【上田】なんでファイティングポーズなんだよ!

【太田】誰でも思いつくよね。

【上田】そんなことないですよね。

【三谷】まあ、誰でも思いつくよ。くそ映画ですよ。

※軽く受け流した三谷さんは、さっそく太田さんへの本質をつくような返しをする。しかし、その指摘を認めつつも太田さんはひるまない。

【三谷】この方(太田)はとても僕に対して攻撃的。でも本当は僕のこと好きじゃない。

【太田】…まあ、そう。

【上田】そうなんですよ。憧れてるんですよ。うらやましいからかみついちゃうんです。

【太田】うらやましいですよ。確かに。あんなゆるい映画でよく…。

【上田】ゆるくない!

※その後、2人は学生時代の話になる。

【太田】(学生時代は)会ってないですよ。ただ、この人(三谷)は有名人だった。すでに。おれが1年生の時に4年生で。小劇団ブームにのったんでしょうね。
(スタッフの笑い)

【上田】(小劇団ブームを)作ったんですよね?

【三谷】のったんですよ!ブームに。あなた(太田)はそういうけど、僕の思い出とは違う。大学の時は僕の劇団ってお客さんが入らなかった。

【太田】いやいや、有名でジワジワきているころでしたよ。

【三谷】僕のところは200人超えるか、超えないか。

※そんな中で、太田さんの同級生も三谷さんの劇団「東京サンシャインボーイズ」に加入していたりしていたそうで…

【太田】あの頃ってさあ、モラトリアムって言うんだっけ?何をしていいんだかわからないみたいな学生がほとんどで。喫茶店に一日いて。その時に三谷幸喜のうわさが流れてくるわけですよ。それをずっと聞いていたわけ。俺の友達が(三谷の)劇団に入ってて、「見に来てくれよ」って。当日清算券を渡すわけ…「招待券渡せよ!」って(思った)。
それで行くと、くだらないつまらないさ、くそ芝居をやってるわけ。

【三谷】見たんですか?

【太田】見ましたよ。

【三谷】何を見たの?

【太田】なんだか忘れちゃったよ。とるにたらないから。

【三谷】(苦笑)

※三谷さんはフジテレビのコメディードラマ「やっぱり猫が好き」でブレイクを果たす。このブレイクを太田はテレビを通してみていたそうで…

【太田】大抜擢ですよね。あれ。

【三谷】まあ、そう。大学を出てから「猫が好き」まで(時間が)結構ありますけどね。

【太田】ありました?

【三谷】僕には僕のねえ、苦労時代があるんですよ。

【太田】苦労しているイメージはない。

【三谷】苦労ではないけど…。

【太田】そうですよね。結構、人脈であがっていった方ですよね。

【上田】違うわ!ちゃんと面白いことであがってこられた方。

【三谷】人脈ですよ。

 

――パート②へ続く